地域子育て支援拠点事業(以下、拠点事業)を利用している保護者への利用者評価調査から、①利用者満足度を構成する要因を明らかにした上で,②利用者満足度を構成する要因と総合満足度との関連を明らかにした。
研究目的①では、13項目3因子なった。研究目的②では、いずれも1%水準で有意なモデルとなった。
拠点事業は今後さらに保護者のニーズや地域特性に合った運営や支援方法が求められていく。その際、実施者・支援者の視点で運営や支援の在り方等の研究を積み上げていくとともに、利用者評価を取り入れながら方向性を検討することは、利用者視点の重視やサービスの質の向上に欠かせない。
今後はさらに多変量解析等詳細な分析を実施し、評価票の精緻化に取り組む必要がある。
本稿は平成25-平成27年度年度日本学術振興会研究費助成金(若手(B)課題番号:25780357「地域における子ども・子育て支援事業の利用者評価に関する開発的研究」(研究代表者:小野セレスタ摩耶)の成果の一部である。