専門分野:社会福祉学、子ども家庭福祉、子ども・子育て支援、計画評価、利用者評価、ソーシャルワーク実践モデル開発、児童虐待防止
子ども家庭福祉分野の研究をしています。
次世代育成支援行動計画、子ども・子育て支援事業計画について、策定・実施・評価に関わり、その評価のあり方について研究を進めてきました。特に、利用者の方々による評価の方法、評価ツールの検討、自治体における利用者評価のあり方に関心をもって研究を進めています。
自治体の福祉計画には、”PDCAサイクルによる進行管理”が当然のように記述されるようになってきました。計画の評価は以前に比べてずいぶんと行われるようになっています。しかしながら地域の方や利用者の方、子どもたちの手による評価はまだ十分とはいえません。計画の周知度や個別事業の満足度をたずねることも重要ですが、もう少し丁寧に、そして計画的に利用者の声を取り上げる方法や体制をつくることができないかと考えています。
また、地域子ども・子育て支援事業の中でも、利用者支援事業、乳児家庭全戸訪問事業や養育支援訪問事業については、分担研究者として研究を進めてきた経験があります。さらに、母子保健と福祉部門の連携に関する研究も行っています。自治体の子ども・子育て会議の委員などもつとめ、今の子ども・子育て支援について常に考える機会をいただいています。
その他にも自治体を通じて児童虐待防止にも携わっています。
同志社大学社会学部社会福祉学科 准教授
所属学会:日本社会福祉学会、日本子ども家庭福祉学会、日本ソーシャルワーク学会、日本子どもの虐待防止学会、医療の質・安全学会(代議員)
社会的活動:豊中市こども審議会・会長、神戸市市民福祉調査委員会・委員、神戸市市民福祉調査委員会・児童福祉専門分科会・権利擁護部会・委員、神戸市子ども・子育て会議・委員、神戸市同会議・保育教育部会・委員、芦屋市社会福祉審議会・委員、神戸市長田区要保護児童対策地域協議会・スーパーバイザー 他
「新・基礎からの社会福祉7 子ども家庭福祉 第3版」共著、ミネルヴァ書房 2021年
「ソーシャルワーク研究におけるデザイン・アンド・ディベロップメントの軌跡」共著、関西学院大学出版会 2018年
「新・基礎からの社会福祉7 子ども家庭福祉 第2版」共著、ミネルヴァ書房 2018年
「児童や家庭に対する支援と子ども家庭福祉制度」MINERVA社会福祉士養成テキストブック 共著、ミネルヴァ書房 2015年
「ソーシャルワークとしての子育て支援コーディネート 子育てコンシェルジュのための実践モデル開発」共著、関西学院大学出版会 2013年
「次世代育成支援行動計画の総合的評価 住民参加を重視した新しい評価手法の試み」単著、関西学院大学出版会 2011年
ほか
「A市地域子育て支援拠点事業の利用者評価―2012年度評価における満足度分析―」単著/2016年1月/厚生の指標 63(1) , pp.23‐29
「乳児家庭全戸訪問事業の実施に影響を与える要因の分析」共著/2015年11月/子ども家庭福祉学 (15),pp. 23 – 36
「地域子育て支援拠点事業の利用者満足度を構成する要因の探索的研究-総合満足度に影響を与える要因の分析-」単著/2015年3月/関西社会福祉研究1第1号, pp71-81
「乳児家庭全戸訪問事業の実態調査-自治体担当者がみる実施状況と意識-」共著/2015年3月/Human welfare 第7号, pp99-113
「A市地域子育て支援拠点事業の利用者評価‐満足度を中心にして-」単著/2013年12月/子ども家庭福祉学第13号, pp.13-24
「A市地域子育て支援拠点事業の利用者評価に関する研究‐実施場所別の分析結果を中心に‐」単著/2013年3月/Human Welfare第5号, pp.75-85
「子育て支援総合コーディネーターに必要な「力量」に関する研究」共著/2013年1月/子ども家庭福祉学第12号, pp.93-105
「住民参加による計画策定手法に関する考察‐A市次世代育成支援行動計画におけるタウンミーティングを通して‐」単著/2010年3月/Human Welfare第2号, pp.17-33
「計画策定プロセス分析の意義と必要性‐A市次世代育成支援行動計画策定の取り組みから‐」単著/2009年3月/Human Welfare第1号, pp.69-82
「A市の就学前の子どもを持つ母親の子育て不安・負担に関するテキス トデータ(自由記述)のテキストマイニングによる分析‐属性との関係を中心に‐」単著/2006年5月/子どもの虐待とネグレクト第8巻第1号, pp.20-28
「A市の就学前の子どもを持つ母親の子育て不安・負担に関する研究〜テキストマイニン グを用いたテキストデータ(自由記述)の 分析〜」単著/2006年2月/子ども家庭福祉学第5号, pp.37-47